人生100年時代の生き方のヒントは『「好き」で生涯現役』×『お金に価値をおかない』

クラウドソーシングのサービスを提供している
ランサーズが主催するイベントに行ってきました。

【イベント】
『LIFE SHIFT』~あなたの人生も、100年つづく~
20代、40代、80代の実践者が語る、長寿時代のLife&Work
By ランサーズ(協力:東洋経済新報社)

【対談】
「人生100年時代!?これからの働き方生き方はどう変わる!?」

【登壇者】
『LIFE SHIFT』編集者 佐藤朋保様
×
ランサーズ株式会社 代表取締役社長 秋好陽介

『LIFE SHIFT』の編集者である東洋経済新報社の佐藤さんと、
最近『pook』をリリースされたことでも話題のランサーズ社長の
秋好さん、お二人の対談イベントに参加しました。

事前申し込みでは参加者が150名ほど。
実際来場されていたのも120名ほどはいらっしゃいました。
『LIFE SHIFT』が売れているということもさることながら、
やはり生き方・働き方の激動期なのだなと改めて感じさせられました。

ちなみに『LIFE SHIFT』は世界の中で日本が一番売れているんだそうです。
他国に比べて日本の終身雇用制度は特徴的であり、かつては強みでも
あったと思いますが、時代が変わり、今強みが弱みに変わってしまっている
のかもしれません。



人生100年時代における日本の課題


『LIFE SHIFT』の著者であるL・グラットンさんいわく、日本の課題は
・終身雇用制度
・女性活用の少なさ
・英語が話せないこと
だそうです。

終身雇用が崩れない理由としては、正社員が既得権を持っていること。
この既得権を崩すキーとなるのは、もしかしたら長生き時代ならではの
「介護問題」かもしれない。

介護退職を迫られた働き盛りの中核層50代が
退職か介護かの選択肢しかないことへの疑問を感じ
そこから終身雇用の崩壊が始まったりするのかもとの
意外な可能性を佐藤さんが言及されていました。

 

産業寿命、職能寿命、企業寿命の変化

お二人の共通認識として産業寿命、職能寿命、企業寿命の短期化が挙げられていました。
IT化が進み、産業寿命が短くなる中で企業寿命もおそらく短くなっていく。
企業寿命より自分の寿命の方が長いのであれば、当然従来の日本的な
「生涯一社で勤め上げる」という考え方ではもたない、ということですね。

また秋好さんは「10年後の経営者はデジタルネイティブであることが前提で
なければ生き残れない。」とも仰っていました。

 

まとめ:人生100年時代の生き方のヒント

  • これまでは3ステージで一斉行進で人生を歩むことができたが
    これからは生涯現役のマルチステージ時代になる。
  • 有形資産であるお金などを貯めて老後に貯蓄で乗り切るという
    過ごし方は今後難しい。
  • 有形資産ではなく、無形資産(生産性、活力、変身)が重要。
  • 100年時代のキーポイントは「貯蓄」ではなく、「継続」。
    その時々にあったものを組み合わせながら、継続していくことが大切。
  • 生涯現役で継続していくためには「好きなことをやる」
    「お金に価値をおかない」
    マインドを持つこと。
  • 好きなことに気づくためには、体験数をどれだけ増やせるか。
    多くを体験してこそ好きなものに気づくことができる。

最後に秋好さんが「自分たちの年齢を16進法で考えたら、まだまだ若い。
僕もまだ24歳。」と仰っていました。確かにまだまだ若い。
そんな気持ちで動いていこうと思えました。

『LIFE SHIFT』を起点にしたお話しが主でしたが、個人単位でできることの
ヒントになったイベントでした。

ご興味がある方は『LIFE SHIFT』読んでみてはいかがでしょうか。
 

 
<おまけ>
参加者の中にメルカリの人事の方がいらっしゃり、
「グローバルに日本人が活躍する上で重要なことは何か?」との
質問をされていました。

佐藤さんの回答は
「世界のゲームがどう動いているか知ること」でした。
水を浄化するというサービスを売る場合、先進国同士が競合しますが、
その時に他国は代表者が1名きて全て話して、取引を決めることが多いんだそうです。
その後担当者が数名来て実務を進めていくという流れです。

けれど、日本は20名くらいが視察に行って、その場で決めずに持ち帰る。
その間に他国に受注を取られている、とのことでした。

グローバルで活躍するために◯◯すべきという話はよくありますが、
今までこういったお答えをされている方をあまり見なかったので、勉強になりました。

確かに競合の動きを知らなければ、勝てないのは日本でも世界で同じ。
当たり前なのにグローバルという言葉に引っ張られて、余計なことを考えがちに
なってしまっていました。シンプルに考えましょう。

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