歌うたいは緻密な計算の塊

歌の奥深さに気づいてしまった沼にハマり中

これまでギターのことばかり書いてきたけれど、実は結構歌も好き。
でもどちらかというと歌は好きだけど、苦手で敬遠していた。
そもそもうまく歌えていないのが自分でもわかるし、カラオケもあまり好きじゃなく
ほとんど行かないというタイプ。(音程とリズムは取れるけど自分の声が好きじゃないし
抑揚もないし・・・・って感じで。)

そんな私が歌の奥深さに気づいてしまった件について、そんなに興味ないと思うけど
綴っていきたいと思う。



きっかけはKing Gnuと髭男(ヒゲダン)

そもそもの前提として、私は歌の上手いかどうかは「声が安定しているか」ということと
「声質」だと信じて疑っていなかったので、生まれ持ったものに依存するのだと思ってた。
だから上手い人はもともとそういう星に生まれてて努力ではどうにもならないものという感じで
歌について興味をあまり持っていなかったのが実情。
それが変わったきっかけはKingGnuを知ったことからで、
KingGnuの井口さんのラジオで、aikoとカブトムシを熱唱しているのが
Twitterで流れてきて、どハマり!!
めちゃ歌が上手いこの人は誰?と思って調べたらKingGnuというめっちゃ売れているバンドの
ボーカルということが判明。KingGnuの歌、全く知らなかったけど聞いてみたら
ブラックミュージックぽく、カッコ良くて好きになりSpotifyでヘビロテし始めた。

同時にオススメみたいので、KinguGnuに負けず劣らず人気のひげだん、というバンドがいることも
同時期くらいに知ったかな。私は全くドラマとか見ないので、ひげだんはめっちゃ売れていて
ドラマの主題歌などにも起用されていたみたいだけど、全く知らず。。。
でもボーカルの藤原さんの歌のうまさには、聞いた瞬間から感動したのを覚えてる。

髭男(ひげだん)藤原さんの才能

でも最近は音源で上手い人はいくらでもいるし、むしろ音源詐欺が横行しているので
歌のうまさとか結構どうでもいいって感じに思っていて。
でも藤原さんのインスタライブを見て、印象はガラッと変わることに。
インスタライブでピアノを綺麗に弾きながら、めちゃくちゃ上手に歌う姿を見て
この人は本当に歌が上手いんだなと。全く外すこともなく、声が裏がえることもなく、
声の伸びもよくて、化け物か??とさえ思った。
あと、上手い人ってマイクとかいらないんだな、っていうのも思った。
たぶんこの自粛期間で、本当に上手な歌手の人たちはインスタライブで生で歌っていたんじゃないかな。
たぶんインスタライブを見ていなかったら、音源だけだったらいい歌だな、上手い人だなくらいで
終わっていたと思うけど、本当に心の底から上手いんだってことを実感できたのは
大きな感動につながった。
でももちろんこのときも、藤原さんって才能の塊やな、という感じで
生まれ持っての才能の人=天才、と思ってた。

でも、歌のうまさは天性のものじゃないのかもしれないという希望ーしらスター

その考えは、しらスタという「歌い方動画(YOUTUBE)」をやっている方の動画を見て一変。
おそらく歌を学んできた方なら当たり前のことなのかもしれないけど、
どこでブレスして、どこは地声で、どこはウィスパーボイスで、どこがしゃくりでとか
そんなことを考えたこともなかった私は、感動する歌が緻密な歌い方の計算のもとに
成り立っている可能性があることを知った。

言葉ひとつを伸ばすのか、切るのか、母音の発音とか、それらの細かい積み重ねが
曲の印象を大きく変えていて、曲がしっかり伝わるように、歌い手はそれらを練習して
磨いて音源ができているって知らなかったのだ。(知らない方が変なのかな???)

しらスタの動画は、白石さん自身がめっちゃ面白くて歌に興味がない人も楽しめると思うけど
その解説に私は感動して、今もいろいろな動画を見て、歌を歌うときの参考にしている。
(どこに発表するわけでもないけど、せっかくならうまく歌いたい!)

どハマりの入り口のYOASOBIのikuraさん

しらスタの動画でひげだんを中心に歌い方解説を見て、普通に楽しんでいたわけだけど
さらに歌の深みに魅了される日は突然訪れる。
YOASOBIのボーカル ikuraさんの「夜に駈ける」のFirst takeを見たのだ。
これはもう本当に衝撃!!! 歌い出しの1−2秒で一気に打ちのめされた。

音楽動画を見ていると結構いろいろなオススメがでてくるんだけど
FirstTakeもそのうちの一つ。自粛期間ということも関連してなのか、
アーティストが自宅??的なところ(実際にはスタジオだと思うんだけど)、
オリジナルアレンジした曲を一発撮りするという人気のチャンネル。
私は「神はサイコロをふらない」の「夜永歌」をよく聞いてた。

YOASOBIの「夜に駈ける」もよくオススメででてきてたけど、
なんか興味なくて見てなかった。
でも実はちょっと気になっていて、2020年のハモネプで誰かが歌ってたのって
これかな?とかそういう風に気になってた。
曲紹介で流行りのアップテンポで難しい曲です、って紹介されてて
個人的に全然良い曲って思わなかったから、原曲ってどんなのだろうって
気になっていた。(おそらくハモネプで歌われていたのは夜に駈けるでは
ないようで、いまだになんだかわからない、忘れてしまった)

そこでikuraさんの歌声を聞いて、藤原さんのときの感動以上に感動。
蛇足ですが、「夜永歌」も「夜に駈ける」も「白日」とかも最近の曲は、出だしで
結構心をつかむ曲が多いなぁと。出だしでいまいちだとみんな聞かないのかな?

とにかく本当に感動していまだに感動して、感動が鳴り止まず。
たぶん動画を見てから2週間以上経つ気がするけど、今も感動が鳴り止んでいないため
この記事を書いている(笑)

今も感動が鳴り止んでいないのは、ikuraさん=幾田りらさんのインスタライブを見たから。
ひげだんの時と同じ流れ・・・
インスタライブで夜に駈けるを歌っていたわけだけど、FirstTakeの時、同様、いや
それともまた違ううまさがあり、それにも深く感動。
そこから結構幾田さんのYouTubeを見ていて、幾田さんが所属している「ぷらそにか」の
YouTubeも結構見ていて、それらを見ていると幾田さんの魅力がさらに増していて、
今に至る、、、という興奮冷めやらぬ状況。

幾田さんは透明感のある伸びやかな声と評されていて、最近はTV出演などもされているみたい。
私が感動している点は、少し鼻にかかったような声、そして安定感、あとは頻繁にしゃくり?というか、
細かく音を上下させる独特の歌い方をされているところ。
幾田さんの歌い方については、また研究結果をお伝えしたいけれど、
しらスタさんが解説しているような歌い方の計算、を確信したのも彼女がインスタライブや
TIKTOKライブでそのような話をしていたから。

彼女は歌が上手いというのはもう当然で、そういうのではなく、どう表現するかという領域なので
彼女の発言の意図とは少しずれるかもしれないけど、「言葉を伝えるために、どのように歌うかを
細かく計算して歌っている」ということや「YOASOBIでは求められているものが違うので、
自分のこれまでの歌い方を変える必要があった」ということを言っていた。
あとはこれは微笑ましいなと思ったけれど、インスタライブでは夜に駈けるについて
「早いのでゆっくり演奏するね」と言っていたり、うまく歌えずに
(実際には当たり前に歌は歌えているだけど、ギターとリンクしていないという感じ)
「二番をリベンジで歌う」と言っていたりしました。

これまでのアーティストって完璧な出来上がったものしか見せていないというのがあって
作る過程みたいなものが伝わり辛かったし、別に伝えるべきものではなかったと思うんだけど
幾田さんのこれらの言動を見ていて、こんなに歌の上手い方でも音源を作っていく上では
どう歌うかを作り込んでいるんだな、と実感。
これまで歌手は生まれながらに上手いもので、さらっと歌えるのが普通だし
そのための努力はしていなそう(もともと歌えるし・・・みたいな感じ)と思っていたけど
その歌い方は計算と努力の賜物である、という風に思った。

オススメ歌い方動画やボイトレ動画

これまでつらつらと書いてきたわけだけど、とはいえ、歌手になっている人たちは
小さい頃から歌が激ウマで、下手な人はやはり歌手にはなっていないと思います。
でも私が言いたいのはそういうことではなくて、下手であったとしても
練習すれば上手い人たちに結構な確率で近づける可能性があるな、と感じたということ。
まぁ、あと歌手は歌がうまくあるべきかみたいなことも賛否両論で
特にバンドとかは個性のある歌声で、バンドの世界観とマッチしてればいい。
ただ私は歌が本当に上手い人をみると、他の人よりの何倍も何十倍も感動する
人間なので、私の好みの問題ですね。
しらスタのオシラさんも、歌の上手い下手好みと言っていたし。

ということでボイトレ動画とかめっちゃあるので、もはやどれをみたらいいの!!怒
って感じですが、オススメ動画を貼っておきます。

おまけーJPOPでいい曲っていっぱいあったのねー

自粛期間に在宅勤務となり、音楽を聴く時間が増えたなぁと実感。
これまではギターのインストやジャズを中心に聞いていて
JPOPに疎かったのですが、少しだけ聴くように。

YOASOBIやKinguGNUもそうだけど、JPOPといっても
カッコ良い曲っていっぱいあるなって気づきました。
自分が情報収集できていなかっただけ。

これからも色々聞いてみようかなと思っている今日この頃。

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