本屋のオーナーになりました

渋谷にある本屋&カフェBOOK LAB TOKYOでマイクロオーナーのミートアップが開催されました。



本屋のマイクロオーナーって何?

BOOK LAB TOKYOではキャンプファイアーというクラウドファンディングでいわゆる出資者となるマイクロオーナーを募集しています。

https://camp-fire.jp/projects/view/38608

マイクロオーナーには株主のように色々と優待があります。詳細はキャンプファイアーで見てもらえればと思いますが、一番の魅力はマイクロオーナーたちで書店作りができることです。

例えばどんな本を置くか、どんなコーナーを作るか、ドリンクメニューやモーニングメニューはこんな風に変えてみたら?と意見を出して、どんどん実現することができます。

そんな書店作りの仲間であるマイクロオーナーたちのミートアップが昨日初めて開催され、オンライン上でしかやりとりしたことがなかったみなさんとお話をすることができました。

 

ミートアップレポート

テーマは人生を変えた一冊

本屋のマイクロオーナーとして出資しようというくらいなので、当然本好きが集まります。今回のテーマは人生を変えた一冊。

それぞれが自分の人生を変えた本を持ち寄り、オススメのポップを書きました。



どんな本ですかー?とか実際に手に取ったりして、会話が弾む弾む。好きな本とか好きな作家を語ることは、自分の生き方やスタンスが自然と相手に伝わるくらいインパクトがあり、人それぞれの人生のストーリーやキャラクターの温度が伝わってくる感覚がありました。

だからこの人とは話しにくいわーとか、話すことないわーって人とは本の話をしたらいいなと思ったくらいです。

また新しいチームを結成してプロジェクトを進める前に、最近読んだ本や1番好きな本とか話してみたら各々の価値観がわかり、マネジメントにもいいかもしれません。

好きな本を語るって自分の価値観を晒すことに他ならず、いわゆる自己開示ですよね。好きな音楽やアーティストを、語ることもしかり。書棚やiTunesのマイミュージックを見られるとちょっと恥ずかしい気がするアレです。(私だけ?)

もちろん誰もが自己開示しなくてはいけないわけでないですが、私は自己開示が下手なので、本に助けてもらって自己開示していくという方法に可能性を感じました。

皆さんが持ってきた中には絵本や写真集などもあり、あー!スラムダンク持ってくるんだった!と後悔しました笑

あと大人の絵本読み聞かせコミュニティを開催しているドン浜さんに、絵本を読み聞かせてもらっちゃいました!超ラッキー!笑

 

ゲストトークセッション

CEOの西村さん、ファウンダーの鶴田さん、自撮りのりょかちさん、3名のトークセッション。

今回のゲストであるりょかちさんが人生を変えた一冊を紹介してくれました。

1歳から100歳の夢
一般人の1歳から100歳の方に、今の自分の夢を作文として書いてもらっているという本です。

りょかちさんは、中学生3年生の時に読まれたそうです。芸能人など特別な人ではない、普通の人たちが本に載っていることに驚きを覚えたそうで、その頃から普通の人たちへの興味が湧いてきたと。

普通の人たちにもこんなに人それぞれの人生のストーリーがあるんだなと。また受験を控えた時期に読んだことで、生き方のバリエーションに触れ、どんな生き方でもいいんだと未来が広がった感覚があったそうです。

またもう一冊人生を変えた本としては、ご自身が出版された『インカメ越しのネットの世界』もあげられていました。

自分で本を出版するということ自体が、人生を変えたと。これは出版した人にしかわからない感覚だなと感じました。でも私も死ぬまでには出版しようと思います。

 

試食会&ビブリオバトル!

 

トークセッション後は、店長の木村さんやスタッフの皆さんが作ってくれた超女子力の高いサラダやドリンクを楽しみました!




photo by takumi yano

このサラダなどもオーナーに好評なものは正式にメニュー化されます。楽しみです。

この後ついにメインイベントであるビブリオバトルに突入。

6名の方がオススメ本を熱く語り、プレゼンをしてくれました。そして参加者の投票にて、優勝者が決定しました!
優勝された方がプレゼンした本は『考える生き方』

優勝者の本はBOOK LAB TOKYOの書棚に並ぶことになります!こういった選書も書店の色を表しますよね。

古本屋は選書でお客さんに価値提供しているからこそ生き残っていると思います。選書は従来お店がするものでしたが、BOOK LAB TOKYOのマイクロオーナーは、お店と一体となって選書にも関わっていける、つまりその書店の価値自体を変えていけるんだなぁと、皆さんと会うことで改めて実感しました。

オンライン上で書店作りできます!と言われても自分的にあまりピンときていなかったのですが、リアルで会って話して、感じることはとても大きいです。

 

私の一冊は『砂の女』

最後に私の一冊を紹介したいと思います。紹介する本は安部公房の『砂の女』です。これは正直読みたくなる人あんまりいないと思うのですが笑

確か中学生か高校生くらいに、兄に借りて読みました。それまで推理小説を主に読んでいた私からすると衝撃の内容で、大人の哲学的小説だと強く思いました。なぜなら、主人公は昆虫採集に出かけたらある日突然、穴に落ち、そこにいた女と増え続ける砂を掻き出しながら、時に脱出を試みるもうまくいかず、来る日も来る日も砂を掻き出し続けて生きていくというストーリーだからです。

偶然、必然、運命、予定調和、希望、怒り、絶望、受容、抵抗、日常、変化、人生の意味、この本を読むとこんなワードが浮かんできます。

人生で起こりうる出来事や感情などいろんなものがつまっている小説です。

まとめ

今回のミートアップは、仕事とかそういったものを取り外して、本という共通項だけで集まった人たち。実際には会社員だったりフリーランスだったり、様々な方がいましたが、会社員の方でも個人活動をしている方も多かったです。

そんな人たちと話すことができるのは超絶刺激的でした。

ファウンダーの鶴田さんも『本屋の体験は本の購入だけにあらず。本屋はアイデアの宝庫だ。』と仰っていたように、BOOK LAB TOKYO発のアイデアをマイクロオーナーの皆さんと形にしていきたいなぁと思います。


photo by takumi yano
みんなで作ったインスタパネルで写真を撮る西村さんと鶴田さん

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